浅田晶久さん
浅田晶久さん

 京瓦を製造して108年。寺院や町家の屋根瓦、鬼瓦などを手掛けています。粘土と水を混ぜて練り、乾燥、成形、磨き、焼成等、伝統的な手作りで製造しているのは、全国でも私一人になりました。若い技術者を増やし、受け継いでほしいとの願いに、最も熱心に心を寄せ、動いてくれるのが共産党さんです。

 京瓦の特徴である〝磨き〟は焼く前に一枚ずつ、顔が映り込むまで金ヘラで磨きあげ、光沢を出します。その瓦材を使って、干支を彫ったり、シルクスクリーン印刷で書や風景画などにも挑戦しています。壁や床材に使われたり、アーティストとのコラボなど、視野が広がりました。

 共産党府議団が開いた「文化財保持・修復及び振興の懇談会」や「文化財修復事業者懇談会」では、付き合いのなかった業界、職人さんたちの話を聞き、いろんなヒントが生まれ、人とつきあう大切さも学びました。

 京都市伝統工芸連絡懇話会に入っていますが、どこも小規模で大変ですが、若い人に魅力を感じる業界であってほしい。今後も下支えをお願いしたい。(京都市伏見区)