角田由紀子さん(「しんぶん赤旗」提供)

 1989年に、日本で初めてのセクハラ訴訟を担当して以来、30年間、女性の権利と性暴力の問題に取り組んできました。セクハラ問題をなくし、被害者を救済する――。そのために、参院選での共産党の躍進と倉林さんの再選を心から願っています。

 それは、せんだって可決成立した「女性活躍推進法」などの改定で、私たちが求めてきたハラスメント禁止規定が盛り込まれていないとして、共産党が国会で唯一反対したこと。そして、参院厚生労働委員会での倉林さんの論戦が実に見事だったからです。

 私は参院厚労委の参考人質疑で意見陳述しました。その内容は、被害者が提訴しても、裁判では不法行為の枠を超えられないため、裁判に勝てたとしても、わずかな賠償金しか得られず被害者を救済できないというものでした。

 倉林さんは、司法の限界をすぐに理解し、委員会では何度も厚労相に、「被害者が救われない最大の要因は、セクハラ禁止規定がないこと」「裁判だけでは被害者を救済できない」と追及しました。こんなすばらしい議員はいません。

 あれだけの質問ができたのは、働く者や弱者の立場に立っているからでしょう。国会議員になる前は、看護師として現場の苦労を知り、その後、府議、市議として市民の苦しみや困難を府市政に届けてきたと聞きました。さすが共産党の議員であり、国会になくてはならない議員だと痛感しています。(東京都)