舞鶴湾に面する大浦会館で行われた個人演説会で訴える倉林候補(10日)

 日本共産党の倉林明子参院議員・京都選挙区候補は10日、舞鶴湾に面する大浦会館(舞鶴市中田)で個人演説会を行い、約40人が参加。倉林候補が同市の漁業者らの要望をもとに要求してきた定置網への補助が今年度に実現したことを受け、初めて演説会に参加する地元漁業者らが訴えに耳を傾けました。

 同市で定置網漁業を行う「田井水産」の丸山好前代表があいさつ。丸山氏は、地元雇用と地域経済を支える漁業者が近年は資源減少や魚価低迷で厳しい状況に置かれていると指摘。一方で、新規導入で5~8億円以上する定置網への投資は漁業を続ける上で必要不可欠であるため、長年にわたって網への補助を要望してきたと語りました。こうしたなかで、倉林候補が地元漁業者の要望をもとに、国会質問で網への支援を求めてくれたことに感謝の言葉を述べました。その上で、「漁業法改定で水産分野でも規制緩和が始まり、さらに厳しい状況にある。倉林さんを引き続き国会に送り出し、漁業者の生活を守るため頑張ってほしい」と激励しました。

 倉林候補は、安倍政権下で、第一次産業の規制緩和が進められ、農漁業者の生活が大変厳しい状況にあることを強調し、今回、舞鶴市の漁業者から出された要望で定置網への補助を実現できたことについて、「6年前、京都から国会に送っていただいたからこそ。さらに前へ進めていくためにも再び議席を守らせて下さい」と訴えました。その上で、「減らない年金」や消費税増税に頼らない別の道など「暮らしに希望を」の同党の政策を紹介し、「皆さんの一票で政治は必ず変えられまる。井上さとしさんはじめ、比例代表7人全員当選と選挙区では倉林明子をよろしくお願いします。これからもお役に立ちます、働きます」と力を込めました。

 精華大学のあかたちかこさん、原田完府議があいさつしました。

 参加した漁業者の男性は、「定置網への補助実現は本当にありがたい。本人も言ったように本当に『役に立つ』方です。今日は漁業の仲間、近所の人にも声をかけて来てもらいました。応援しています」と感想を語っていました。

 演説会に先立ち、倉林候補は、同市の西舞鶴駅前で小池晃書記局長・参院議員(比例代表候補)とともに街宣。小池氏は、イランと緊張を高める米国が有志連合結成を調整していると報道されている問題で、「自衛隊を軍事行動に派遣することは許されない」と強調。同市の海上自衛隊基地の所属艦が、かつてインド洋で米艦への給油作戦を行ったことに触れ、「舞鶴の海上自衛隊員が、海外でのアメリカの戦争で命を奪われるようなことを絶対に許してはならない。自衛隊員が命を落とさないよう、憲法9条を守り抜く日本共産党、倉林さんに党派を超えて支援を」と訴えました。

 また、同市全域が福井県の高浜原発30㌔圏内に入ることから、「いったん事故が起きれば、命と暮らしが奪われる。即刻稼働は停止すべき。その願いをぜひ倉林さんに」と力を込めました。

西舞鶴駅前で街頭宣伝する小池晃書記局長・参院議員(比例代表候補)と倉林候補