茶畑後方の山林が開発予定地。ゴルフ場開発計画が頓挫して以後、岩石採取地と して利用されていました

 1953年の南山城水害の際に甚大な被害が発生した木津川市山城町の山林で甲子園球場の約12個分にあたる47・6㌶のメガソーラー建設が計画されている問題で、地元の関係3地区の区長ら5人が2月13日、木津川市議会に設置計画反対と太陽光パネルの設置・管理に関する規制条例制定を求める請願書を提出しました。日本共産党を含む全5会派の議員8人が紹介議員となっています。

 請願書では、メガソーラー業界大手「リニューアブルジャパン」が進めようとしているメガソーラー建設計画地は、急傾斜地で広範囲であることから、森林伐採にともなう保水力低下や集中豪雨による土石流発生が懸念されると指摘。とくに、建設地近くを流れる鳴子川は天井川で、決壊すれば多数の住民が暮らす流域に甚大な被害が発生すると警告しています。

 木津川市の総合計画案で「災害などから市民を守り、安心・安全に暮らせるまちづくり」「快適で住みよい生活環境と豊かな自然に恵まれたまちづくり」をうたっていることをあげ、同市議会に反対決議をするよう求めています。

 さらに、各地で太陽光発電所設置地の土砂崩落などの災害や環境をめぐるトラブルが各地で発生し、規制に向けた動きが宇治市や亀岡市などで起こっていることを紹介し、同議会の規制条例制定を求めています。