安倍政権による9条改憲を断念させようと、3000万署名に取り組んでいる福知山市三和町の「『安倍9条改憲NO!』憲法を生かす全国統一署名をすすめる三和の会」では、目標の1500人分を突破し、さらに積み上げようと奮闘しています。

 同会は、3月18日のスタート学習会を契機に活動をスタート。同町の人口の約半分にあたる1500人分を目標としました。署名は現在、1610人分となっていますが、町内の住民の署名数は873人分です。そのため、「町内分で1000人」を新たな目標とすることに決めました。

 同会では、これまで個人のつながりや統一行動で署名を集めてきました。また、町内の元自治会会長、元会社経営者など25人が呼びかけ人となって署名への協力を呼びかけるビラを作成。「あの人も応援してるんですね」と反響を呼び、署名推進の力となってきました。

 10日には6回目の統一行動を実施。7人が4グループに分かれて町内の住宅地を回り、46人分を集めました。行動の中で、署名に応じた79歳の女性は、「戦時中は、B29が上空を飛ぶ姿を見て、子どもながらに恐ろしかった。本当に戦争だけはもういやだ」と話していました。

 同会の田井太加次事務局長は、「当初の目標を突破できた署名の広がりには驚いている。最近では『軍事費過去最高の一方で福祉は削られている』という訴えに『本当にけしからん』と多くの共感が寄せられている。戦争する国づくりを許さないため、もう一度、ねじを巻きなおして頑張りたい」と語ります。

■新妻さん迎えて11月24日に学習会

 同会は、11月24日午後2時から、三和会館で元朝日新聞大阪本社編集局長の新妻義輔さんを迎えた学習会を開きます。田井事務局長は、「記者時代に9条がある国のジャーナリストとして信頼された経験などを話してもらい、新たな目標突破へ決意を固め合う場としたい」と話しています。

(「週刊京都民報」11月18日付より)