労働運動を担ってきた退職者らでつくる京都高齢者退職者協議会(京都高退協)は1日、安心して暮らせる社会を願ってアピールする、「高齢者怒りの行動」を京都市の四条河原町で取り組み、「安倍改憲ノー」「社会保障制度改悪反対」などを訴えました。

 最初にマイクを握った同協議会の田中浅雄会長は、安倍首相が在任中の悲願としてたくらむ9条改憲の危険な狙いを紹介し、「戦争への道につながる9条改憲を一緒に阻止しましょう。国会で改憲の発議をさせないために9条を守る署名に協力を」と呼びかけました。

 参加者は、ほかに、過労死ラインを超す月100時間までの残業を合法化する「働き方改革」一括法案の強行や、高齢者の社会保障制度を切り捨てる安倍政権を批判し、働きやすく暮らしやすい社会、平和な日本をつくるために力を合わせようとスピーチしました。

 憲法を生かす全国統一署名(3000万人署名)への協力の訴えには、84歳の女性=右京区=が、「軍国主義はジワジワと来るんです。国民に平気でうそをつく政治になっているのは怖い」と話し、1歳4カ月の子どもの母親=西京区=は、「子どもの将来を思うと戦争だけはいや。加担したり、被害に遭う日本にしたくない」と足を止め、署名に応じていました。

 同行動は、17年3月から、毎月(5月を除く)第一金曜日に四条河原町で続けています。