9月に京都市内で開かれる「きょうされん第41回全国大会in京都」の成功をめざして、同京都実行委員会は5月13日、関係者らが一堂に会した「みんなのねがいを織りなすつどい」を京都テルサ(南区)で開きました。

 43団体と1個人が参画する実行委員会、関係者ら550人が参加し、「ともに生きる ともに創る―夢ある未来へ京都から」をテーマに進む全国大会の企画内容を共有。本番さながらに大会テーマソング「みんないっしょ ずっといっしょ」の歌唱で、心をひとつにしました。

 全国大会実行委員長の尾藤廣喜弁護士はあいさつで、日本が「障害者権利条約」を批准して5周年の節目に開催される全国大会の意義や役割にふれ、同条約がうたう、誰もが分け隔てなく、安心して暮らせる社会に近づける契機にしようと呼びかけました(要旨別掲)。

 つどいでは、143点の応募のなかから選ばれた大会キャラクター「まいこ~」の着ぐるみが初披露されたのをはじめ、大会キャラクター賞と佳作賞の入選者に、尾藤弁護士から表彰状が手渡されました。

 利用者実行委員会のメンバーが、「全国大会にむけ、〝頑張る〟から〝顔晴る〟に」「京都に来て良かったと思い出になる大会になるよう頑張ります」などと大会成功に向けた思いを発表。労組、社会福祉や文化団体、弁護士会など参画団体が激励の言葉を述べました。

 京都での全国大会の開催は、19年ぶり4回目。4000人規模の大会で、初日の公開国際シンポジウムには、障害者権利条約の立役者であるドン・マッケイ国連(同条約特別委員会元議長)とマリア・ソリダード国連障害者権利委員会元委員長が登壇。仲間企画は、ケロポンズのステージや着付け体験などを準備中です。18の分科会やフォーラム、観光などで交流もします。

 実行委員会では、ボランティア募集(800人)、1口1000円からの協賛金の協力(目標2000万円)を呼びかけています。

 きょうされん第41回全国大会in京都 9月21日(金)・22日(土)、国立京都国際会館(京都市左京区)。参加費1万2000円(事業所利用者6000円)。京都実行委員会事務局☎0774・56・2678(社会福祉法人「みんななかま」内)。


■希望ある未来語ろう/大会実行委員長 尾藤廣喜弁護士のあいさつ(要旨)

 第41回全国大会は、いよいよ4カ月後です。今年は、日本が「障害者権利条約」を批准してから5周年の節目。また、介護、障害分野の報酬改定がなされ、国会での生活困窮者自立支援法・生活保護法の改正議論など、社会福祉・社会保障の重大な転換点を迎える時期に開かれます。

 大会は第1に、相模原市で起きた障害者殺傷という痛ましい事件が起きないよう、本当の意味で、障害の有無に関わりなく誰もが分け隔てなく生きられる社会を、当事者の立場で議論し、その実現をめざす大会にしたい。第2に、暮らしに困難を抱えている人の実態や願いを多くの人が共有し、「障害者権利条約」でうたわれる社会に一歩でも近づくために何をしなくてはならないのか議論し、第3に、介護や医療、生活保護、年金など多くの分野との連携を広めて、暮らしを築くために必要な議論をし、未来を語り合いたいと思います。

 歴史と伝統、住民自治の文化が培われた京都ならではの楽しい企画を楽しむとともに、社会保障のあり方を深く追求し、「多くの人の知恵と行動を集めて、地域の人々との共同の事業にしていく」地域づくりにむけ、未来へのメッセージを発信する希望ある集会にしたいと思っています。

(写真上=大会テーマソング「みんないっしょ ずっといっしょ」を歌い思いを共有しました)

(「週刊京都民報」5月20日付より)