日本共産党の元京北町議(5期)で、民主的美術団体「新美」会員の石浦秋代三(きよぞう)さん(80)が14日から19日まで、京都市中京区のAMSギャラリー2で写真展「感動は時を超えて」を開催します。

 南丹市美山町の雪景色をはじめ、長野県の白馬連山、山梨からの富士山、雲海に浮かぶ「天空の城」竹田城(兵庫県朝来市)、干潮時に朝日が映える新舞子(兵庫県たつの市)、コンビナートの幻想的な夜景(三重県四日市市)など全国各地で取材した約30点を展示しています。

 石浦さんは、旧京北町(2005年に京都市右京区に編入)職員時代に土木技師として工事現場を撮影。カメラは身近な存在でした。常照皇寺(京都市右京区京北)の僧を撮影した作品が京都新聞の写真コンテストで最優秀賞を受賞。戦争の惨状を撮影したロバート・キャパの作品に魅せられ本格的に写真を始めました。1990年代から、東欧や戦闘の絶えない中東などを取材し、2007年から11年までプラハ市で個展を開いてきました。

 「高校生のときに参加した原水禁世界大会で被爆者から体験を聞いたことが平和の原点。アフガニスタンなどで戦争の傷跡を見るなか、日本で美しい風景が残っているのは日本国憲法により平和が保たれたからこそ、と確信した。平和が育んだ感動の光景を見て欲しい」と語っています。

 午前10時~午後6時(最終日5時まで)。問い合わせ☎075・854・0518(石浦)。