20150606-03 自閉症のアマチュアカメラマン・米田祐二さん(23)=八幡市=の初めての沖縄旅行を追ったドキュメンタリー映画『ぼくは写真で世界とつながる~米田祐二 22歳~』が、27日からイオンシネマ久御山で上映されます。府内の複合映画館主催では初上映です。

 上映は、同館の申し出で実現したもの。同館は、地域のイベント用にシアター貸し出しなど行ってきており、地域に関連した作品の上映を検討していました。竹田泰彦支配人は、他地域で同作品が上映されたことを知り、地域貢献のため企画したとのべ、「私自身も作品を見て自閉症の勉強になった。多くの人に見てもらい、障害への理解を広げる力になれば」と話します。

 映画は、2013年2月に初めて親元を離れての沖縄旅行(3日間)に同行、撮影したもの。米田さんは、デジタルカメラを近視の目の代わりと記憶の整理のために活用し、コミュニケーション手段としています。
 高校生のときに撮影した風景写真が府内の障害のある個人や団体から作品を集めた「京都とっておきの芸術祭」で実行委員会会長賞を受賞(2009年)。以降も同「芸術祭」で入賞し、各地で個展を開催しています。

 同館は、上映に先立ち5月29日から、隣接するまちの駅「クロスピアくみやま」で米田さんの写真展を久御山町と共催しています。竹田支配人は、「芸術家・米田さんの作品にも触れて、映画で描かれた『米田さんの可能性』を感じてほしい」と話しています。

 作品を制作した貞末麻哉子さんは、「障害のある方の暮らしに触れてもらえるチャンス。多くの人に見てもらい、障害のある方の可能性に触れてほしい」と話しています。
 
 27日(土)~7月10日(金)まで予定。上映スケジュールは20日(土)からイオンシネマ久御山のホームページhttp://www.aeoncinema.com/cinema/kumiyama/で公開。
 10日(水)に特別先行試写会の招待あり。午後7時から上映(6時半開場)。要申込、先着20人。申込はマザーバード℡03・6913・5591(受付は8、9の両日午前10時~午後6時)。