五大力尊仁王会 醍醐寺(伏見区)で23日、五代力(ごだいりき)さんとして親しまれている「五大力尊仁王会(にんのうえ)」が営まれました。
 無事息災と家族の安泰を願う法要や不動堂前で山伏による紫灯護摩供(さいとうごまく)が修され、災難身代わりの尊霊として知られる本尊五力尊の分身「御影」を授与してもらうため、近隣県からも大勢の参拝者が訪れました。
 なかでも、金堂前の特設舞台で催される無病息災健康祈願の御利益を祈願しての持ち上げ法要は大人気で、大勢の参拝客が取り囲んで見守ります。男子150キログラム、女子90キログラムの巨大な紅白の重鏡餅の持ち上げ時間を競います。顔面を真っ赤にしながら踏ん張って持ち上げます。
 女性の部では初挑戦の参加者のほとんどが持ち上げることさえできない中、奈良県から来た林真由美さんが11分31秒の記録で優勝しました。周りからは「もちょっと持ち上げて」「頑張って!」などの声援が飛び交い、「スゴイ!スゴイ!」と大きな拍手が送られました。(仲野良典)