大鏡餅持ち 伏見の醍醐寺(世界文化遺産登録)で23日、1000年以上の伝統行事で、五大力さんと親しまれている仁王会(ジンノウエ)が営まれ萬民豊楽と災難除けが祈願されました。
 呼び物の大鏡餅持ちの奉納は、金堂(国宝)前の特設ステージで紅白重ねの大鏡餅(男子150キロ、女子90キロ)を持ちあげて持続時間を競います。
 女子の部は18人が挑戦。持ち上げることができない挑戦者がほとんどで1秒でも持ち上げれば大きな拍手が送られました。
 優勝したのは根本クミさん。大勢の参観者からは「頑張れ!」「あと、1分で新記録や!」などが飛び交う声援の中、8分32秒の新記録(従来は7分46秒)を樹立し、大きな拍手を受けました。根本さんは「根性です。気持ちを落ち着けて挑戦しました」とふらつきながらも笑顔がこぼれていました。
 根本さんには報償として、持ち上げた紅白の大鏡餅がプレゼントされました。(仲野良典)