桂夢衣 7月に入った左京区の府立植物園のアジサイ園には130品種約2000株のアジサイが咲き誇っており、たくさんの来園者が堪能しています。
 同アジサイエリアには日本の各地の野性味のあるガクアジサイ系やヤマアジサイ系のアジサイと、18世紀後半に日本アジサイがヨーロッパに渡り改良されて豪華な大きな手鞠型や額縁型のアジサイになって里帰りした西洋アジサイが咲いています。
 植物園の近くに住む2人連れの女性は「ほんとに今が一番キレイですね。西洋アジサイはキレイだけどやっぱり日本のガクアジサイの方が品というか素朴というかそんなところに奥深さがありますね。私ら…入園料もいらないししょっちゅう訪れています」と笑顔で語りながらアジサイを鑑賞していました。
 写真は府立桂高校草花クラブ作出品種で同植物園に植生されている「桂夢衣(Kamui)」と命名されているとても可愛いアジサイです。今週いっぱいが一番の見頃時期です。雨に霞む若々しいアジサイもいきいきとしてしかも清楚できっと心癒してくれるでしょう。また花菖蒲エリアの多種多様な花菖蒲も咲き始めているので合わせて鑑賞すれば2倍楽しめます。(仲野良典)
 「紫陽花や都を雨の木の間より」(士朗)
*入園料一般200円(60歳以上公的証明・障害者手帳所持者は無料)。高校生150円、小中学生80円。地下鉄北山駅下車3番出口からすぐ。バス停は「植物園前」下車すぐ。