国民の信を仰ぐべき

 消費税増税も原発再稼働も反対する声が大きいなか、なぜ政権は強行するのか。国民の声をちゃんと聞いて政治をしてほしい。
 消費税増税となれば、卸業者の間で増税分の単価引き下げが起こるでしょう。今でも安いお茶をつくってほしいと言われています。これ以上の引き下げは少なくない農家をつぶすことになる。さらに荒廃農地を広げることにもつながります。
 しかも、民主党は消費税増税すると約束して政権党となったわけではありません。内部に消費税増税反対派も出てきて、分裂しようとしています。そんな中、自民・公明と組んでまで増税するなんて国民を軽く見すぎです。
 さらに原発再稼働も私たちにとって重大な問題です。昨年6月、福島原発から300キロ以上離れた静岡のお茶からセシウムが検出されました。私たちも検査し、汚染されていないことを確認しました。大飯原発は80キロしか離れておらず、事故となれば壊滅的打撃となるでしょう。
 政府は原発で安定した電力がなければ企業が仕事できないというけど、事故時の社会的損失の方が大きいでしょう。政府の言うことはもはや信用できない。
 消費税も原発も、どうしても必要と言うなら、解散して国民の信を仰ぐべきです。(「週刊しんぶん京都民報」2012年6月24日付掲載)