伝統産業の不況に拍車

 3党合意で消費税増税を強行するのは許せません。この人たちには、消費税で苦しむ業者や庶民の悲鳴がまったく聞こえないのでしょうか。
 前回の総選挙では、私たちの組合員の中からも「消費税増税しない」と訴えた民主党へ期待する方が多くいたのですが、公約破りの裏切りにがっかりしていると思います。
 中小業者は消費税を納税するのに本当に苦労しています。特に西陣織は分業で約14~15の過程があり、商品が売れるまでに消費税を立替え続けることになります。そういう状況の中で、仕事をやめる業者さんもいます。不況の中で、組合員数が激減しています。
 不況に加えて、3・11の震災や原発事故によって西陣織は大きな打撃をうけました。こんな時に増税したら、不景気に拍車をかけ、西陣織など伝統産業がさらに追い込まれるのではないでしょうか。
 増税は撤回し、庶民のふところをあたため、内需を拡大する政治に転換すべきです。(「週刊しんぶん京都民報」2012年6月24日付掲載)