ニディア・リーフさん交流会 アメリカを「戦争しない国」に変えようと同国で平和活動をしているニディア・リーフさん(78)を迎えた交流会が8日、上京区の京都聖公会教会で行われました。京都宗教者平和協議会と京滋キリスト社平和の主催。
 リーフさんは、イラク戦争に反対の行動をおこした女性たちが結成した「おばあちゃんの平和旅団」の活動家。同旅団は外国の米軍基地撤去、子どもたちの軍隊への勧誘反対、戦争に関する法律の監視の活動を展開している団体で、モットーは「私たちは黙っていない」です。国際的な平和活動を行っている女性団体の招待で初来日し、広島で開かれた原水禁世界大会にも参加しました。
 リーフさんは、「アメリカは戦争中毒の国です。日本、韓国、イタリアなどに軍事基地があることは絶対に許せません。私たちは国の言うことばかりを信用せず、平和を願う世界の草の根のつながりを作り、正しい情報を共有し、発信させ、もっと強くなっていくことが大切です」とのべました。
 また、アメリカのニューヨーク市から30マイルの地に1970年代に稼働したインディアン・ポイント原発は、福島と同じように3つの原子炉があり、1500トン以上の放射性廃棄物が蓄積されているとのべ「福島原発事故は大変な事故だと心を痛めています。原爆と原発の根っこは同じです。核爆弾の恐ろしさ、エネルギーとしての核、どちらもコントロールできないのに人間が使っていることは危険極まりない。原子力に頼らないエネルギーのあり方について、だれもが合意できると思う」とのべました。
 会場からは、元気いっぱいのリーフさんの発言に、「一緒に世界平和のためにがんばりたい」と大きな拍手が送られました。