戦争と平和を学ぶ六人部のつどい 広島に原爆が投下された6日、福知山市六人部地域で初めての「戦争と平和を学ぶ六人部のつどい」が、元高校教師で被爆者の芦田晃さん(86才)を迎え法林寺で開かれました。平和の鐘つきも行われ、会員や地域の方、元同僚ら35人が参加し、会場には大型写真や関係資料の展示が行われました。(「六人部の会」主催)
 芦田さんは、三菱造船所で学徒動員中に被爆。「マグネシュームのフラッシュを何度もたかれたような青白い閃光。その後の強い爆風で吹き飛ばされた。まもなく土砂降りの黒い雨が降ってきた。『熱い』『助けて』『水を下さい』の声が…」と当時の惨状を時に涙しながら語りました。
 福島原発の事故について「被爆者として大きな怒りを覚える」とのべ、「原子力の平和利用」といわれてきたが、制御できない原発事故にしっかり向き合っていくことの大切さも述べました。
 さらに、東京や大阪に見られる日の丸・君が代の強制、憲法改悪の動きに対し、教壇に立ったものとして、戦争を体験したものとして「危うい社会に近づいている」と警鐘を鳴らしました。
 参加者からは、「語り部としてもっと伝えて」「今日は心にしみるお話だった」「核兵器の廃絶と原発ゼロをめざして頑張りたい」「一人一人が大切にされる日本を」など、元同僚や参加者から発言や感想が寄せられました。
 「会」ではこの日の取組を記録にとどめ「第1回証言・記録集」として発行する予定です。

 また同日、夜久野町瑞林寺で「福島からのゲストを迎え、原発のお話とミニコンサート」(第6回夜久野戦争体験を語る会主催)があり、40人が参加しました。