中村和雄 来年の京都市長選挙に立候補表明した弁護士の中村和雄さんが6日、伏見区の大手筋商店街で元気に演説し、「大震災から日本、京都は大きく変化しています。新しい京都市政を変えることは日本を変えることなんです。みなさんと一緒に力を合わせて京都市政を変えていきましょう」と訴えました。もっとも暑い4時すぎにもかかわらず約50人ほどの支援者や買い物客などが立ち止まって聞き入りました。
 中村さんは「現市長は国保料2年連続の値上げなど暮らしを支える政策は何一つといっていいほどしてこなかったため、貧困と格差は一層広がった。この京都を市民のための新しい市政に刷新するために立候補を決意しました」と表明。「今日6日は66回目の広島の日。そして、今福島での大事故。安全安心といった安全神話をやらせていたことはまったくウソだとはっきりしました。原発容認でなく、今こそ原発に頼らず新しいエネルギー政策に転換すべきです。風力や間伐材を利用した新しいエネルギーを開発し実用化するそういう予算をつくることが必要です。そして古い原発は即廃止し稼働中は10年の内に廃止すべきです」と主張しました。
 また、公共事業は地元に発注し、他都市でもつぎつぎ実現している公契約条例制定で働く人達の最低賃金保障、そして町づくりは、水族館など市民の目の届かないところで決定するのではなく、地元の人たち自身が練り上げ考え、作り上げること、区長はそれを後押しする、伏見のことは伏見のみなさんが考えつくりあげる市民参加の市政の仕組みをつくろうと呼びかけました。
 3人の子育て真っ最中の松井マユミさんが「子育ての環境に不安があり、この機会に保育所の待機児童問題を解決してほしい。保育所に入れたい親は増えています。働くママが増えているのです。長い不況の中、経済的にも将来の不安を持たざるを得ないのです。保育所を簡単に増やすのは難しいと思いますが、それならば補助の拡充などで何とかしてほしい」と訴えました。(仲野良典)