原発からのすみやかな撤退を求める山科の会 原発の撤退を求めて地域から世論をつくろうと、「原発からのすみやかな撤退を求める山科の会」が6日、結成されました。同日、京都市の山科区で行われた結成総会には区民ら60人が集まりました。
 同「会」は、片岡典正(医師、革新・山科の会代表世話人)、高橋進(山科平和を守る会会長)、藤本眞次(医師、大宅診療所所長)、地坂拓晃(日本共産党東地区委員会委員長)らが呼びかけたもの。「原発からの撤退」の一致点で運動を広げようと幅広い個人・団体に賛同、参加を呼びかけています。
 結成総会では、原発問題住民運動全国連絡センターの山本雅彦代表委員が記念講演。原発の構造を説明した同氏は、福井県の原発について、「運転開始40年以上の老朽化した原発が敦賀、美浜にあるほか、危険なプルサーマル燃料を扱う高浜、高速増殖炉『もんじゅ』などがあり、どれも危険です。さらに、それらの直近、真下に活断層がある」と指摘しました。
 また、原発を立地している各自治体が、交付金と寄付金で巨大な運動公園や短大、リゾート開発など行ってきたと指摘し、「原発で地域経済は発展するどころかいびつなものとなった。地域経済の発展のためにも、京都など関西のみなさんと福井で連帯して原発をなくしていきたい」と訴えました。
 同「会」は毎月11日に署名・宣伝行動など行っていくとしています。事務局・連絡先は京建労山科支部(TEL075・591・2108)。