日本共産党乙訓地区委員会は18日、大山崎町長・町議選の結果について声明を発表しました。
 全文は以下の通り。

 10月17日投・開票の町長・町会譲員選挙で、わが党も参加する「民主町政の会」は現職町長のまなべ宗平氏を候補者として擁立。議員選挙では、定数12議席(前回から4名減)の中、5名の候補者をたて、全党の総力を結集してたたかいました。選挙戦の結果は、町長選挙では「民主町政の会」・まなべ宗平候補が3000票を獲得しましたが、327票の差で及びませんでした。町会議員選挙では、日本共産党の5候補が奮闘し得票総数2101票を獲得(得票率35.8%)しましたが、前回票から320票、得票率を4.39%後退させ、堀内こうきち、安田くみ子、朝子直美の3名の当選にとどまり、しぶや進、神原郁己の2氏は及びませんでした。
 たくさんのご支持・ご支援をいただいた町民のみなさんに、また昼夜をわかたず奮闘された「会」構成員のみなさん、日本共産党の後援会員・「しんぶん赤旗」読者、支持者、そして党員みなさんに心よりのお礼を申し上げます。
 多くのみなさんの奮闘を町長の再選、5名全員当選に結びつけられなかったことを心よりお詫び申しあげます。
 党内外のみなさんからのご意見をよく聞き教訓を深め、今後のたたかいに生かす決意です。
 今回の選挙戦は、府内一高い水道料金の値下げへ、府営水の減量を求め裁判にも訴える中で、京都府の水行政を大きく動かし京都府が1トン当たり5円の値下げを行い、これにより大山崎町は1300万円の負担軽減が実現、公立保育所3園の維持、財政の単年度会計を赤字から黒字に転換、町財政負担なしの中学校建設など、まなべ町政誕生から4年で、はじまった変化をさらに前にすすめるのか、それとも古い町政への逆もどりを許すのかを争点に激しくたたかわれました。
 民主党は政権誕生後、はじめての選挙として「連合」推薦の町長候補をいち早く推薦し、民主党主導の選挙戦を展開しようとしましたが、自民党との関係が行き詰まるなか京都府が乗り出し「反まなべ連合」の中心に座りました。最終盤には知事が「水道料金が下がらないのはまなべ町長の責任。府と協調する町長になれば水道料金を値下げする」と異例の演説を行い、また民主党国会議員は「共産町政許すな」、「町長が江下になれば水道料金の値下げが実現できる」との演説をくりかえし行ないました。
 「勝つか負けるかよりも、何か行動にでたことを評価する」、「大きなことはできない時代。その点、まなべさんは辛抱強く4年間無難にこなした」など保守・無党派の人たちからまなべ町政継続への期待の声があがりましたが、「反まなべのデマ攻撃」・「反共攻撃」を乗り越えて全住民の中で支持を広げることができませんでした。
 日本共産党は、今回の選挙戦で掲げた公約の実現にむけて、町民のみなさんとともに全力で奮闘する決意です。乙訓地域では、来春早々の長岡京市長選挙、8年前失った長岡京市・乙訓郡区での府議会の議席奪回と向日市区での議席獲得をめざす府会議員選挙と、向日市の市長選挙、夏には向日市議選と連続する重要なたたかいが行われます。この大山崎でのたたかいの教訓をただちに生かして、暮らし・福祉を守る政治を取り戻すために全力あげる決意です。