日本共産党京都府委員会は16日、京都市中京区のラボール京都で、民主党政権に変わってからの国会の動向や建設的野党として奮闘する日本共産党の活動などを報告する「国政報告・要求懇談会」を開きました。穀田恵二国会対策委員長・衆院議員と山下芳生参院議員がそれぞれ報告しました。
 穀田氏は、「民主党政権の中でムダな公共事業の廃止が検討されていることなど、良いものは進めていく」という立場を示しながら、日本共産党が建設的野党として、民主党政権に生活保護の保護の母子加算復活とともに老齢加算を復活させることや、後期高齢者医療制度のすみやかな撤廃などを提案していくことを強調。「民主党の小沢幹事長『改革』で検討されいる官僚の国会答弁禁止、委員会定数削減などの改悪はさせてはなりません。同時に、みなさんといっしょに運動を起こし、危機的な国民生活の実態を知らせ、これまで掲げてきた暮らしを守る政策を実現させていきましょう」と訴えました。
 山下氏は、労働者派遣法の抜本改正など働くルールをつくる▽後期高齢者医療制度をすみやかに廃止すること▽中小企業支援策の充実-などの政策実現のチャンスだと強調し「まさに日本共産党と国民運動の出番です。これまでの自民党の支持基盤が崩れている中で保守層とも対話を広げ、みなさんと大きく運動を広げていきたい」と訴えました。
 同党の渡辺和俊府委員長は開会あいさつで、総選挙で掲げた政策の実現、来年の知事選挙と参院選の勝利を訴えました。
 参加者から教育・学費問題、生活保護問題、中小企業支援策などの問題について質問や意見が寄せられ、両議員が答えていきました。