20091017-01.jpg 「各業界の先輩たちの話を聞いてみませんか」と龍谷大学で『就職に関する講演会』が開かれました。龍谷大学教職員組合、伏見ふれあいユニオンと伏見地区労の三労組が協力共同したもので、今年で4回目。今回は一般教室を会場に開き、約35人が熱心に聞きました。
 大学生の就職戦線は「派遣切り」、「期間止め」、「非正規労働」などの一層厳しい状況ですが、労働組合が大学生向けに就職講演会を実施する取り組みは、新しい取り組みで今後の発展性が期待されます。
 講演会で、竹之内正臣同大学教組書記長が開会挨拶で「大学当局や会社と労働条件にかかわる問題で対等に話し合えるのが労働組合。今日は各業界での労働現場の状況や労働者の権利などの話を聞き、参考にしてほしい」と話しました。 参加した労働者は、教員(公立中学)、マスコミ(KBS)、公務員(京都市職)、民間企業(印刷営業)、ケアマネージャー、民間企業(一般事務職)で、「仕事と職場の実際はどうか?」「働くとはどのような意味か」「仕事の喜びや誇りと辛いこと悔しいこと」や「労働組合の存在意義は?」など、実体験に基づく生の声を語りました。
 香川裕一伏見地区労事務局長が「今、就職出来ないことも未来が見いだせないことも学生や若者の責任だとされていますが、そんなことは決してない。自分の考えで友だちとともに考えて、前に進んで欲しい。最近は若者の中で労働組合の必要性が認識されつつありますが、労働組合の組織率は低いです。でも、労働組合は元気です。いつでも来てください」と学生らを激励しました。
 参加者からは「現場で働く人の貴重な声が聞けて良かった」、「たまたまこの企画をビラで見て来たけど、もっと宣伝してほしかった」などの感想が寄せられました。
 写真はKBS京都の蔵内伸一さん。KBS内での仕事や業務の流れ、労働組合の果たした再建と正規雇用の運動なども簡潔に述べました。(仲野良典)