八幡市内の小中学校の先生の長時間残業の実態が明らかになりました。同市教育委員会が勤務時間を調査したものが市議会文教厚生常任委員会に報告されました。これによると、小学校では毎日平均2.8時間、中学校では同3.6時間もの残業となっている実態が浮き彫りになりました。市教委は、「たいへんきびしい実態」と述べ、学校の事務負担の軽減にとりくんでいくとしています。調査は、小中学校280人の教職員から回答をえました。
 小学校では、学校退出時間が18時以降19時までが33%、20時までが28%に達しています。中学校では、21時以降の帰宅が35%と最も多くなっています。
 土日の出勤状況は、小学校で週1回が20%、中学校では、ほぼ出勤、週に1回がともに37%ずつで合わせれば74%に達します。
 超過勤務、土日出勤の理由で多いのは、小学校で教材研究41%、中学校で部活動、教材研究など。
 今回の教職員の勤務状況についてのアンケート調査結果は、28日の文教厚生常任委員会で日本共産党の質問にたいし市教委が答弁し、30日、市議会に資料として提出しました。日本共産党市議会議員団は、教職員の事務負担軽減とともに、少人数学級の実現や小学校での専科教員の配置など教職員の増員を求めてきました。