光明寺ミズヒキソウ お盆を迎えた13日、長岡京市の浄土宗総本山光明寺は先祖供養にお参りする人が絶えません。広大な境内の参道に咲いているのが、水引草です。
 水引草は夏から秋の山野の雑草で、木陰に咲くタデ科の多年草。か細い茎に紅白の小さな花をポツポツと付けます。上からは赤、下から見れば白くその姿が進物用の包紙を結ぶ紅白の水引に似ているのでその名になりました(水引は細い紙縒数条に水糊を引いて乾かしたから水引。金銀、紅白、白黒と使途によって異なる)。
 猛暑の参道や堂など境内には、水引の他にギボウシの花や桔梗の花、背の低い薄緑の花をつける小さなヤマアジサイなどが咲いています。(仲野良典)
「篁に起居(たちゐ)すがしむきのうふけふ つぶさに紅(あか)き水引の花」 (北原白秋)