修学旅行シーズンを迎えた京都市ですが、新型インフルエンザによる旅行の取り止めで宿泊施設は深刻な事態に直面しています。
 入口にアルコール消毒液とマスクを用意している修学旅行客専門の旅館(京都市中京区)では毎年約30校が利用するとしていますが、今年はすでに5分の1にあたる7校がキャンセル。旅館の関係者は「6月も同じ状態が続くと大変厳しい。早く終息してほしい」と頭を抱えていました。
 19日から2泊3日の予定で同旅館に宿泊している東京の中学教諭は、「生徒用のマスクを奈良で買った。京都ではまだ感染者が出ていないから大丈夫だと思ったが、今朝(20日)滋賀県で感染者が出たとのことで心配している。少しでも体調が悪くなったらすぐ言うようにと生徒らに伝えている」と話していました。同校では観光中はマスクを着用すること、旅館に戻ったら消毒液で手を洗うことを生徒に義務づけています。