大激戦の京都市議下京区補選(29日投票)で、日本共産党のもりの修一候補は市民の命と暮らしを守る政策を訴えています。もりの候補の街頭での訴えを紹介します。
 私は14年前、東本願寺の近くにお住まいの方が餓死されたのが忘れられへんのです。阪神大震災の1カ月後のことで、私が生活相談所長になって半年のことです。
 その方は生活が苦しく、民生委員さんが訪ねたら、「食べたり、食べへんだりや」ということなので、民生委員さんが代わりに福祉事務所に生活保護申請しました。
 しかし、生活保護は本人の申請。「本人に来てもらってくれ。もし何かあったら電話して」ということになり民生委員さんが、電話番号を書いたメモを渡して、帰ったんです。ところがその方は電話しないままで、餓死された。これが京都新聞に載ったんです。
 そこで私たちは福祉事務所に交渉を申し込みました。その時の福祉事務所の回答は、「最善の措置だった。今後も同じことしかできない」というものでした。
 絶対に許せませんでした。それ以来、私は「下京区から餓死者を出さない。2度と同じことを繰り返さない」と固く決意し、弱いものいじめは絶対許さない姿勢を貫いてきました。
 今も京都市の姿勢は変わっていません。こんなに暮らしが大変な時に国保料を10億円も上げる。病気になったらお医者さんに行くという、当たり前のことが保険証を取り上げられるためにできなくなっています。
 叫びや苦しみが届かない政治は変えなくてはいけません。当たり前のことができる京都市政、市民の命と暮らしを守る市政に変えていきます。