西陣が生んだ戦前の日本共産党の幹部で、治安維持法による弾圧で獄死した国領五一郎の「第5回総会と学習講演会」が15日、京都市上京区の西陣織会館で開かれ、35人が参加しました。主催は国領五一郎を顕彰する京都の会(梅田勝会長)。
 松下崇事務局長が08年度活動報告を行い、「『侵略戦争反対、労働者階級の権利と生活を守れ』と獄中から訴えた国領五一郎の精神は現代も生き続けています。派遣切りや首切りなど、労働者の権利が守られていない今日の情勢の下、労働者が団結し、“生活と権利”を守るためにたたかうことが大切」と訴えました。
 梅田会長は「反戦・平和のために日本共産党とともにたたかった人たちがいたからこそ、戦後党が躍進できた。改憲論や自衛隊派遣など危険な動きがある中で学ぶべきものがある」とのべました。
 参加者からは「労働者の権利を守るために国領の訴えをしっかり学ぶことの大切が分かった」などの意見が出されました。