「福祉要求運動をすすめる京都市実行委員会」は13日、京都市中京区のハートピア京都で、京都市が計画している民間保育所への補助金削減や学童保育利用料値上げなどについて京都市の担当課から説明を求める懇談会を行い、120人が参加しました。
 京都市側からの説明で、民間保育所のプール制への補助金5億円削減に加え、保育士の通勤手当などの「単費援護費」の執行留保、妊娠した保育士への勤務対策費補助の削減などが示され、参加者から批判の声が相次ぎました。
 京都市側は、終始「財政が大変で予算を組むには、削減が必要」と述べるのみで、削減によって保育現場がどう変化するかのシュミレーションや、具体的な対応策の提案はありませんでした。
 ある保育士は、妊娠しながら保育現場で働き、子育てしてきた経験を述べ、「もっと子どもが欲しいと思っていたのに保育士は子どもを生むなということか。保育現場はもっとお金が必要。削減は絶対にやめてほしい」と涙ながらに訴えました。
 多くの参加者から、「京都市は、削減によって保育現場や子どもたちがどうなるのかちゃんと考えているとは思えない」、「保育園連盟の一部の幹部が不正なお金の使い方をした影響で、全体の補助金を削減するのはおかしい。子どもたちにツケをまわすな」と意見が相次ぎました。