「いきもの多様性研究所」など環境問題に取り組む団体や個人が18日、オリックス不動産(東京都)が京都市下京区の梅小路公園に計画している水族館の建設中止などを求める提案書を京都市に提出しました。
 提案書を出したのは、「いきもの多様性研究所」やNPO法人「環境市民」、「京の道と交通を考えるネットワーク」の榎田基明事務局長、京都大学の内藤正明名誉教授、石川県立大学の高月紘教授などです。
 提案書では、水族館建設を中止し、建設予定地周辺に木を植えてより市民の憩いの場にすることを求めています。水族館に反対する理由として、▽水族館建設により新たなCO2が排出される▽展示動物の捕獲は海や川の生物多様性を損なう▽古都京都には水族館は似合わない▽市民意見募集では水族館建設への反対意見が7割を占めていた―ことなどをあげています。
 京都市建設局に提案書を出した代表者らは、「イルカショーのイルカや他の魚介類も水族館では長生きできない。市民意見の7割が建設に反対している。京都に水族館は似合わない」と意見を述べました。