フォークシンガーの阿部ひろ江さんが今年9月にベトナムを訪れた報告会とミニライブが、29、30日と北区のエイコンズ・ビレッジにて行われ、約10人が参加しました。
  阿部さんは、約2週間訪れたベトナムの中で、中部ダナンの養護施設”希望の村”で歌った体験を語り、アジアン・ピープルなどの曲を披露しました。”希望の村”は、貧困家庭から逃れて来た子供達が広い敷地の中でゆったりと肩を寄せ合って暮らしています。運営は日本人からの寄付でまかなわれており、学生も含めて日本人ボランティアが活動していることも紹介しました。(写真は村の祭りを楽しむ子どもたち)
 このほか、ベトナム戦争時に米軍が撒いた枯葉剤の影響で、3世代目にも関わらず重い障害が出ている子どもたちが入院しているツーヅー病院や戦争時地下に隠れてゲリラ活動をしていたクチトンネルの様子などにもふれ、「ベトナムの人達はとても親切で、大型スーパーもあるが、小売店や市場がとても活気があり、女性は生き生きとよく働く。食材も豊かでゆったり暮らしているベトナム、過去に大変な歴史はあったけれど、今の日本が思い出すべきことがたくさんあったように思う」と話しました。(A)