日本共産党の渡辺和俊京都府委員長は24日、同日発足した麻生内閣について以下のコメントを発表しました。
 麻生内閣の発足について
 2008年9月24日
日本共産党京都府委員会渡辺和俊
 安倍・福田と、2代連続で首相が政権を投げ出した根底には、貧困と格差をもたらした「構造改革」路線、憲法を踏みにじる自衛隊海外派兵路線という、自公政治そのもののゆきづまりがあった。この後を受けて発足した麻生内閣は、このゆきづまりをどう打開するかが問われているが、自民党総裁選を見る限り、麻生氏の口からまともな議論を開くことはできなかった。
 臨時国会では、補正予算だけではなく、雇用問題や後期高齢者医療制度の問題、金融不安や汚染米問題など、国政の基本問題について徹底的に審議し、国民の前に争点を明確にした上で、解散・総選挙をおこなうべきである。
 麻生氏は、自民党総裁就任の最初から「総選挙に勝つのが天命」と宣言しているように、「いかに与党にとって有利な状況で総選挙をおこなうか」という選挙対策内閣としての性格が強く、党略的な解散に打って出る可能性も高い。麻生氏は、後期高齢者医療制度の「見直し」に言及した。これは、これまでの国民の批判で追いつめられたものであるが、同時に選挙向けのポーズでもある。どんな形の解散になっても、後期高齢者医療制度廃止など、国民の声が生きる国会にするために、わが党の躍進をめざしてカをつくしたい。