北山の自然と文化を守る会、いいまちねっと東山、京都勤労者山岳連盟は30日、京都市東山区で「京都のナラ枯れを考える市民の集い」を開き33人が参加しました。
 昆虫研究者の主原憲司氏が、ナラ枯れの実態や、その原因になっているカシノナガキクイムシの生態を写真とともに紹介し、「東山区の将軍塚では、虫が空けた穴につまようじを詰めたり、木の幹の半分にビニールを巻き、被害をとどめることができた」と話しました。
 北山の自然と文化を守る会の榊原義道代表幹事は、京都市左京区の吉田山でのナラ枯れについて「カシノナガキクイムシは冬あまり活動しないが、07年は12月4日に新たな被害木を発見した。地球温暖化の影響で冬暖かいのが原因ではないか」と述べました。
 来賓として日本共産党の井上さとし参院議員が参加し、全国の被害状況や国の対策について紹介。「市民と行政が力を合わせて被害を押さえよう」と呼びかけました。
 向日市や山科区での取り組みや、カシノナガキクイムシに対抗する菌を研究をしていることなども報告されました。
 日本共産党のとがし豊京都市議も参加しました。