府立高教組は8月30日、 京都府・市両教委が発表した2009年度の公立高校入試募集要項に対する「見解と要求」を発表しました。
 見解では、重大な問題として、京都市内定時制高校の募集定員(440人)が今年度と変わっていないことをあげ、「2年連続で大量の不合格者を出したことへの改善の手立てがなされていない」と指摘。募集定員を少なくとも2006年度並に戻すよう求めています。
 また、京都市・乙訓地域で通学圏の拡大と通学圏を越えてどこでも志願を可能にした制度改変は、「学校間の格差がより拡大し、より地域から切り離された公立高校へと変貌することが危ぐされる」と指摘しています。
 要求として、▽通学圏拡大や入試制度の多様化をやめ、格差の拡大に歯止めをかける「総合選抜制度」の復活、拡大▽山城地域の高校統廃合、北部での分校統廃合など、高校つぶしの諸計画やその計画策定をただちにやめる▽矛盾が深まっている全日制普通科の類・類型制度の廃止―などをあげています。