「東山グループリビング研究会」は、17日、同区のやすらぎ・ふれあい館で高齢者の暮らしと住まいを考える報告会を行いました。
 高齢化率30%、空家率20%の東山区に、比較的元気な高齢者の共同の住まいであるグループリビングを作ろうと、3月から毎月研究会を開催、府内や関東の高齢者施設や住宅を見学してきました。 
 埼玉県の「グループハウスさくら」や、神奈川県藤沢市の「COCO湘南」をはじめ、グループリビング、グループハウスと呼ばれる共同の住まいが全国的に広がっています。 
 報告会では、COCO湘南をモデルに、グループリビングの暮らしをスライド構成で紹介、建築家からは、多様化する高齢者の施設と住宅の説明を聞きました。
参加者は54 から88歳までの34人。「費用がもっと安くならないか。年金生活では、入りたくても月13万円はとても出せない」、「入居定員10人は、多くの困っている高齢者の間尺にあわない」など率直な意見が出されました。生活保護基準での入居はむずかしく、行政等の支援が必要です。できるだけ費用を安くし、入りやすい工夫が望まれます。
 アンケート回収30人のうち、グループリビングを今回初めて知ったが8人、マスコミや書籍で知っていたが21人(70%)もありました。入居したいは4人、体験入居などしてから考える8人、費用などの条件で考える12人と、期待の大きいことがわかりました。 
 東山に質の高いグループリビングを実現し、同じような住まいを普及することをめざしています。研究会では今後、一緒にグループリビングについて研究、建設・運営に関わりたい人や、入居に関心のある人などを募っています。
 問い合わせ先は、TEL090・9615・1133(杉本)。(杉本裕好)