万灯会 蒸し暑いお盆の14日、三千院や車折神社などでは万灯会、万灯祭が催されました。東本願寺の大谷祖廟の一体の東大谷墓苑も祖先のお精霊(しょうらい)を迎え供養するために全国の門信徒から奉納された約1万個の灯籠や提灯が吊されました。
 提灯は電球ですが灯籠はすべてロウソクを点灯しての光です。万灯会は京都の昼間の猛暑をさけ涼しくなる夕方からの墓参ができるようにと1962年(昭和37年)から始まりました。
 子供連れの家族や二人連れの若い人など神妙に墓前に手をあわせています。
 山上からは広大な墓地に吊された万灯籠の無数の光と京都中心部の街の光がタイアップして抜群の夕景になります。
 16日までの3日間で墓参や納涼で訪れる人は約10万人と言われ、お精霊を送る16日の大文字送り火や千本ゑんま堂お精霊送りと共に京都の風物詩の一つになっています。
  「家はみな杖に白髪の墓参 (芭蕉)」(仲野良典)