下鴨納涼古本祭 京都古書研究会主催の第21回下鴨納涼古本祭が下鴨神社糺の森で16日まで開催されています。
 36店が出店し、約10万冊以上の古本が店先に並んでいます。軸物、京都の古地図や図絵、懐かしいマンガ、屏風やレコードなどもあり、大勢の人たちが掘り出し物を求めています。
 一乗寺で古本店を経営し、古本祭会場主任の石河顕さんは、「今年は絵本コーナーを充実し、100円コーナーも設けました。10年ぶりに大坂ときをさんが描く店主二代の似顔絵展も開催したり、大阪からは昔ながらの紙芝居の出し物もあり子どもたちが喜んでくれると思います」と笑顔で語ります。
 大樹が茂る糺の森は一段と涼しく、大勢の人たちが膨大な本をあさっています。
 絵本コーナーでは子どもたちが本を広げて熱心に立ち読みし、特設縁台ではお母さんが読み聞かせの風景も見られます。
 大きなリュックと袋いっぱいの買い物をした夫婦連れは、「もう家も本でいっぱいですが、あと2回ほど買いにくる予定です。16日の大文字を見ながら食事するのが楽しみ」とほくほく顔で話していました。(仲野良典)

 午前10時~午後6時。最終日午後4時まで。