年に2回の「大祓」は京都のお宮さんの重要な行事の一つで、中でも「茅の輪くぐり」は年々「人気」が出ているようです。
 伏見区南部に流れる宇治川派流付近にある三栖神社で20日早朝、地元の人たちがあつまって夏越祓「茅の輪くぐり」が行われました。宇治川河川敷に植生する茅萱を採取し、直径6㍍の輪をつくってくぐります。疫病を退散させ無病息災で猛暑を乗り切ろうという民衆の知恵です。
 古い歴史をもつ三栖神社は宇治川河川敷い自生する葭(蘆、葦あし→よし)で作られた直径2㍍、長さ5㍍の巨大な炬火が燃え上がる祭が有名。天武天皇が大津へ行幸途中に三栖村に取るときに村人が松明で闇夜を照らしのが始まりと言われています。
 三栖神社奉賛会の山本和夫会長は「復活して3年目の茅の輪行事。今年も世の中の平和と、みなさんの健康と御多幸を願っております」と語りました。
 夏越祓の「茅の輪くぐり」は7月27日まで三栖神社本社で行われます。
 ※大祓は多くの神社で6月と12月の末日に行われますが夏の大祓は夏越祓(なごしのはらい)といい、下鴨神社では今年は8月6日の「矢取神事」で茅の輪くぐりが行われ、御香宮や疫神社では月送り7月31日の夏越祓で茅の輪くぐりが行われます。(仲野良典)