「08平和のための京都の戦争展」(8月5日~10日、立命館大学国際平和ミュージアム)で出展される「沖縄戦」や「集団自決」について学ぼうと、プレ企画「戦争の真実を語る集い」(実行委員会主催)が7日、京都市下京区のひと・まち交流館京都で開かれました。
 大阪歴史教育者協議会委員長で大江・岩波裁判支援連絡会事務局長の小牧薫氏が、大江健三郎著「沖縄ノート」などに記されている「集団自決」問題の裁判で勝利したことの意義について講演しました。
 小牧氏は、勝利判決によって、原告側の「集団自決命令は出していない」などという歴史歪曲・偽造の企てを打ち砕き、軍国化への素地つくりを阻んだとのべ、「大阪高裁で控訴審が行われています。歴史歪曲を許さないためにも、裁判勝利に向けて、ご支援をお願いします」と訴えました。
 また、関東学院大学の林博史教授が、「沖縄戦『集団自決』と教科書問題」と題して講演。住民からの聞き取りや資料から、沖縄県の各地で日本軍命令による「集団自決」が行われていたことを示し、「このような歴史を改ざんし、消し去ろうとする勢力があります。それを許さず、沖縄戦の歴史は現代にもつながる問題だと認識してほしい」と語りました。
 実行委員会から8月に開かれる「戦争展」への参加が呼びかけられました。