おさんしんぽ 出産や妊婦をとりまく問題について考える「おさんしんぽ」(15日、日本共産党京都府委員会主催)で、パネリストとして報告した2児の母・増田友子さんの発言(大要)を紹介します。
 6歳と、もうすぐ2才になる子どもがいます。右京区に住んでいるので、京都市内は病院が多く、どこでも産科を選べる状況だと思います。
 2人目は8月が予定日だったのですが、5月のゴールデンウィークに夫の実家に帰りました。
 そこでは舞鶴の病院まで1時間半くらい、兵庫県の豊岡市にも1時間ちょっとかかるんです。そこまでいかないと病院がないんです。妊娠7ヶ月くらいだったので、不安になったこともありました。
 私は初産が33歳だったので、何かあったときに心配なので総合病院が良いと思い、親戚や知り合いなどが世話になっている第二日赤病院で生みました。
 2人目を生むときにきれいになって、病院の施設が変わっていて、驚きました。
 新しい第二日赤の中を見学したんですが、本当に個室ばっかりなんですね。ひとり目のときは大部屋で、お母さん同士すごく仲良くなって、いまでも年賀状でやりとりしているお母さんもいます。それが良かったので、できるだけお金もかけたくないし、大部屋でいいわと、いっていました。家庭のリビングのような分娩室の「LDR」も見たんですが、お金がかかるので、大部屋でいるつもりで申し込んでいたんです。 
 私は最後にがーんとおなかが痛くなって、ぽんっと生まれてしまうほうで、2人目もそうやろなとと思っていました。夜の7時すぎからじわじわとおなかが痛くなってきました。それで入院させて欲しいと頼むと、第二日赤は新しくなって陣痛室というのがないんですよ。
 よく聞くと、大部屋でギリギリまで待って、分娩室へ行くということになっているそうです。
 その話を直前に聞いて、それは絶対無理と思い、いくつか空いている個室にすることにしました。
 それでおなかいたい中、いろいろ計算してみると、まさか自分が行くとは思わなかったLDRが早く産むといちばん安かったんですよ。私はすぐ生まれると思ったので。
 そんなドタバタで産んだんですが、午後7時半にお腹が痛くなりはじめて、午後10時過ぎに入院させてもらって、着替えて午後11時半に生まれました。
 まさかのLDRで産むことになりました。すごく楽でした。夫がずっと付き添ってくれてずっと腰をさすってくれていて、LDRだとそこで産めるので、家庭での分娩を少し体験させてもらったような気になりました。
 しんどい中で分娩台にあがるのは大変なんですが、同じ水平の場所で産むのでLDRは「すごく楽やわー」と思いました。
 これが私の体験です。