「今の日本って『蟹工船』のよう?」―民青同盟京都府委員会は8日、青年雇用問題の改善を目指す「働き方アンケート」を集める街頭宣伝を行いました。
 「いま、80年前に書かれた『蟹工船』が話題になっています。この本に書かれているひどい働かせ方にたくさんの若者が共感しているんです。こんなひどい労働条件を改善するためにもアンケートに協力してください」と、同府委員会の中川葵さんが訴えると、若者たちが次々とアンケートに答え、ビラを受け取っていきます。
 アンケートに答えた29歳の男性は、「コンピューターのメンテナンスなどの派遣社員です。3カ月更新で、いつどこに飛ばされるかまったくわかりません。仕事のない時期もあり、収入も安定していない。政治家がちゃんと派遣の実態を知って、変えて欲しい」と訴えました。
 芸大に通う男子学生(19)は、「学費が高いので生活費のためにバイトしています。写真プリントの仕事ですが、バイトばかりで社員が店舗にいないので、苦情がきても対応できない。こんな仕事続けられないですよ」と嘆きます。
 「サービス残業が多い」(介護職の女性)、「仕事が忙しすぎる。有給が取れない」(事務職の女性)などの実態が寄せられました。
 同府委員会は、アンケートと同時に、映画「蟹工船」上映会(15日、京都市上京区の西陣織会館)への参加の呼びかけも行いました。