第53回京都母親大会が8日、京都市内で開かれ、約1000人が参加しました。中尾牧会長が全体会の開会あいさつを行ったあと、伊藤真・法学館館長が、「今こそ『憲法の力』をつけよう! 子どもたちの未来のために」と題して講演しました。
 伊藤氏は、憲法の根本精神が「誰の命も大切にする」ことにあると強調。9条2項を削除して自衛軍を創設する自民党の新憲法草案は、侵略戦争以外を容認し、日本が戦争に加担する国に道を開くものと批判し、「軍事では人の命も財産も守れない。9条は人類の常識となる方向を指し示しているもので、そこに1歩でも近づくよう努力するのが今を生きる私たちの役割ではないか」と話しました。
 全体会に先立つ分科会では、後期高齢者医療制度やワーキングプアと呼ばれる働き方などをめぐって話し合いました。
 参加者は、大会アピールと後期高齢者医療制度の廃止を求める特別決議を確認したあと、四条烏丸から四条河原町通まで行進しました。