ホームレス支援などに取り組むNPO法人「ウェーブ京都」は7日、京都市中京区の京都市職員会館「かもがわ」で「若者の格差・貧困とホームレス支援を考える」講演とパネルディスカッションを行いました。 立命館大学産業社会学部教授の山本耕平氏が「若者の社会参加障害と支援の視座」と題して講演しました。
 山本氏は、自身が理事を務めるひきこもりの人たちが社会参加を目指して通う共同作業所「エルシティオ」(和歌山市)で、困難を抱えながらも少しずつ人付き合いや社会参加できるようになってきている利用者の実態を紹介。また、1970年代以降の社会構造の変化、受験戦争など競争原理の中でひきこもりが生み出されてきている背景があることを報告し、「社会の中で生み出された彼らを社会的責任で、社会参加できるように支援するサービスを作り上げていくことが求められています」と訴えました。
 また、山本氏と、ホームレス支援に取り組む「京都市自立支援センター」相談員の林明奈氏、「エルティシオ」職員の鴻原崇之氏によるパネルディスカッションが行われました。