市民とともに放送局のあり方を考える、第21回放送フォーラム(主催・民放労連京都放送労働組合、日本放送労働組合京都分会)が6日夜、京都市上京区のKBS京都内で行われ、KBS、NHK両放送局職員や市民ら約40人が参加しました。
 同フォーラムでは、毎回両放送局の制作番組を市民とともに視聴しています。今回はラジオ番組がテーマで、NHKは募集した〝大学生ディレクター〟と共同制作した「オトナチック!ラジオ」、KBSはKBS京都アクセスクラブが提供する「早川一光のばんざい人間」内のコーナー「お脈拝見」をそれぞれ制作スタッフの説明を交えながら聞きました。
 視聴後、放送作家の石井彰さんは、これからのラジオ番組のあり方について、「ラジオは1人ひとりに働きかけるメディア。ラジオ離れが起きる中で、スタジオ内ではなくもっと外に出て、市民の目線で番組をつくっていくことが求められる」と提言しました。
 参加者からは、「NHKは視聴率にとらわれず、大事な問題を放送してほしい」「もっと少数者の意見を取り上げてほしい」などの意見がありました。
 KBS労組の古住公義副委員長は、13年間のたたかいを経て再建を達成したとのべ、「40万人の支援で再建することができました。いっそう市民に開かれた放送局として発展していきたい」と話しました。