全京都建設協同組合(野原利明理事長)は昨年12月28日、京都市上京区に「平安宮内裏宜陽殿跡」と「平安宮内裏昭陽舎跡」、中京区に「平安宮西限 藻壁門跡」の計三本の石碑を建立しました。施工は、㈱林石材店(京都市右京区嵯峨)。
 これは、京都の歴史を石碑として後世に残そうと、同組合内の文化財事業関連の業者による「もっこの会」(近藤暢造会長(株)コスモシップ)が主となり建立しているもの。
 今回は、昨年京都市が発表した「源氏物語千年紀」に合わせての、ゆかりの地40ヵ所への説明板設置計画の第一弾で、内裏跡などの旧蹟19ヵ所にも合わせた建立となる。
 
 石柱は、浄福寺下立売通北の㈱山中油店ガレージ内に「宜陽殿跡」と「昭陽舎跡」が建立され、「平安宮西限 藻壁門跡」については丸太町御前の朱雀第二小学校地内に建立されました。各石碑の揮毫者は前2本が㈱山中油店、山中恵美子様、後者が朱雀第二小学校、植山正校長によるもの。
 
 「平安宮西限 藻壁門跡」は小学校地内ではあるが丸太町通に面して建てられ、網のフェンス越しに歩道からでも見ることができます。
 植山校長は「この平安宮については、わが校の生徒の家近辺からも遺跡が出土しており、大変身近なものであり、今回の建立は非常に嬉しい」と話していました。((株)近藤電業社・中道)