福田政権が発足した25日、日本共産党京都府委員会の細野大海書記長は次の談話を発表しました。

 国会は、首相指名選挙について両院の結果がことなり、憲法の規定にしたがって衆議院の議決を優先し、首相に福田康夫氏を選出した。
 首相指名は、政権協力にかかわる問題である。日本共産党は、現状においては、民主党と政権協力をおこなう条件がないもとで、第1回の投票ではわが党の独自の立場で対応した。決戦投票となった参議院では、『自公政治ノー』という圧倒的な国民の審判をふまえ、自公政治に反対する意思表示として、民主党の代表に投票した。
 参院選での国民の審判という強力な圧力は、政府・与党の中から、わが党がかねてから提案してきた福祉や医療などの一連の問題で、一定の手直しをせざるをえない動きをつくりだしている。日本共産党は、この動きを積極的にとらえ、国民要求を実現するために全力をあげる。
 同時に、自公は厳しい国民的批判をうけても、大企業中心主義、アメリカいいなりという基本路線をなんら変えることができないでいる。事務所費問題で批判をあびながら、「政策集団の長となると、領収書を取れないものもある」と開き直った伊吹氏を幹事長にすえたことには本当に驚いた。ここに、政治とカネの問題でもまったく反省することができない、民意に反した自民党の政治的衰退が極まった状態が示されている。
 日本共産党は、参議院選挙に示された民意が反映した新しい政治実現へ全力をつくす。