韓国の東亜日報に45年間圧倒的支持を得て風刺漫画を連載してきたキム・ソンファ(金星喚)氏が17歳の時に朝鮮戦争を描いた「戦争スケッチ展」が、京都市中京区の京都国際マンガミュージアム(えむえむ)で開催されています。主催は、NPO法人京都国際マンガ家会議と同ミュージアム(えむえむ)。
 ソウルでの生々しい戦闘や爆撃の模様、山積みとなった兵士の死体、市民の被災した姿などスケッチ約110点が展示。衝撃的な内容をキム氏はどれも水彩や墨で淡々と描くことで、「戦争」の悲惨さを浮かび上がらせています。同氏の風刺4コマ漫画「コバウおじさん」も数点展示されています。
 9日には、評論家の石子順氏が「『コバウおじさん』と朝鮮戦争」と題して記念講演をおこない、「このスケッチは、朝鮮半島で2度と戦争を引き起こしてはならないという平和の訴え」と述べました。
 17日(月)まで。問い合わせは同マンガ家会議TEL075・791・3340。