ソーシャルサービス協会は有志の人たちとともに、毎月第2土曜日、近鉄十条駅近くにある高齢者事業団の建物でホームレスの炊き出しを行っています。
 メニューは豚汁・ごはん・漬物が定番で、前日の金曜日に百数十人分の材料を切りそろえ、当日は朝6時頃から大鍋でごはんと豚汁を炊き始めます。ごはんは炊き上がった順にみんなで一斉にパックに詰め、漬物を添えます。
 ホームレスの方がとても早くから待っておられるので、豚汁は昼を待たずに10時頃からよそいます。食事の前には、カンパで集まった衣類の提供もあります。様々な大学から、時々学生のボランティアの方たちが手伝いに来ます。今年1月には学生十数人の手伝いにより餅つきを行い、新年のお祝いにきな粉餅を配りました。
 残った豚汁を時々いただきますが、具もいっぱいでとてもおいしく、ホームレスの方々も「おいしい」と喜んでおられます。
 しかし、炊き出しは月1回のことであり、あまりにもささやかです。これはボランティアではどうしようもなく行政の責任なのでしょうが、とにかく世の中がよくなるまではできることを少しでもと、一同はがんばっております。(向出則子)