梅雨の京都はアジサイがよく似合い各地で見事な花を咲かせています。写真(20日に撮影、府立植物園)は日本産のアジサイである長野県伊那谷産のクレナイヤマアジサイです。
 現代は別として日本では紫陽花はあまり愛用されず嫌われていたようです。短歌や俳句などにもあまり詠まれていないようです。理由はガク片の色が時に変化して定まるところがなく節操がないからとも聞きます。クレナイヤマアジサイも純白から赤に変化し、西洋アジサイのテマリ型やガクブチ型のような豪華さはありません。しかし、控えめで凛とした冴えがなんとも言えない美しさを秘めており、けっして浮気っぽい花ではありません。
 アジサイはこれから1週間が最高で6月いっぱいが見ごろです。(仲野良典)