16日(土)、山科区で「ほたる観賞と文化の夕べ」が開催され、尺八の演奏やホタルの話を聞いた後、安祥寺川沿いに乱舞する数十匹のホタルの観賞を楽しみました。
 これは、山科区日本共産党後援会が主催して行っている毎年恒例の行事で、JR山科駅近くの会場には、ホタル観賞を楽しみに親子連れなど45名が集まりました。午後7時から8時30分まで、地元の柴田玉堂さん(琴古流師範)による尺八演奏、佐々木闊夫さん(ほたる愛好家)によるホタルの話を聞きました。その後、近くの安祥寺川に出て、暗闇の河辺を幻想的に舞う数十匹のホタルを鑑賞し、楽しいひとときを過ごしました。
 日本共産党の本庄孝夫前府議はあいさつの中で、「山科ほたるネットワーク」の活動や、尺八演奏の柴田さんの本職である漆芸家の仕事にも触れて、有名な山科の砥粉(とのこ)などを紹介、大事な伝統産業・文化を守る大切さを訴えました。
 また、ほたる愛好家の佐々木闊夫さんが講演(写真)。自らゲンジボタルを育てている経験から、ホタルと人間との関わりにふれ、ホタルの生態系を守るためには、生育の様子を知ってさまざまな保護措置を取ることが大切と話し、参加者は熱心に聞き入っていました。
 講演後、参加者は会場近くの安祥寺川河辺で、夜の暗闇の中を数十匹の蛍が乱舞する姿を鑑賞しました。参加した60代女性は、「毎年参加しているが、今年が一番たくさんホタルが見られた。地道な取り組みの結果、こんなにホタルが増えてきたのだろう。恒例の行事で毎年楽しみにしている」と話していました。(鏡山次郎)