「東山の伝統産業、地域経済振興を考える懇談会」が4日、同区の東山企業組合で開かれました。日本共産党の黒川純・橋本やす子事務所が、東山区に多い清水焼、京扇子などの伝統産業、観光関連業、飲食業などの経済振興とまちづくりを考えようと開いたもの。中小企業経営者の藤澤敏明氏、井内尚樹名城大学助教授、京商連事務局の藤田洋氏、新井進府議の4氏の発言を元に、京都、東山の地域経済振興に何が必要かについて話し合いました。
 黒川純・府会予定候補、橋本やす子・市会予定候補も出席し、あいさつしました。
 藤澤氏は国や京都府の中小企業行政が大手企業や勝ち組企業優先になっている実情を指摘。藤田氏は京都の伝統産業の衰退する実態を調査資料を基に報告し、行政を動かす運動の必要を強調しました。井内氏は、トヨタなどものづくりでのトップ企業がある一方で、不況の大阪圏を超える商店の廃業がある中京経済圏の様子を紹介し、真の振興のためには地域経済を支える中小業者を主人公に、「ものづくり力」とまちづくりを一体とした発展を追求する必要を訴えました。
 新井氏は京都府の伝統産業振興の貧困さと、「ものづくり条例」について報告。清水焼など東山の地域経済に明るい黒川、橋本両氏をぜひ議会へ送り出してほしいと呼びかけました。
 会場には、清水焼、京扇子などに携わる職人など25人が参加。実情や振興策などについて意見交換しました。黒川・橋本事務所では、懇談で出た要求や提案をまとめ、選挙公約にして実現をめざすことにしています。(藤田修二)