「いいまちねっと東山」(東山自治体要求連絡会が改称)は25日、東山区のやすらぎ・ふれあい館で市民の関心が高いごみ問題で講演会を行い30人が参加しました。
 植田和弘京都大学大学院教授が講演し、これまで製造・流通・消費の効率化が進められる下で、「『廃棄』については配慮されてこなかった」と指摘し、ごみ問題を考える上で、製品情報を持つ製造者の責任が重要になると強調しました。また、循環型社会への転換に向けて市民が実行手段を持つことが必要と提起し、「難しい問題だが、今日のような議論の場を持つことが大事」と話しました。
 原強コンシューマーズ京都理事長は、家庭から出るスプレー缶や蛍光管など“やっかい”ゴミの分別回収や10月開始のプラスチックごみ分別回収の問題点について報告。種類が多く分別が困難となることや処理過程で有機化合物が発生する問題などをあげ、「分別・収集にかかる市民、自治体の負担が大きく、議論を続ける必要がある」とのべました。
 参加者からも、「スーパーで買ってきたもので食事の用意をするといっぺんにごみが増える。生活にゆとりがないこともごみの増える原因ではないか」など活発に意見交流しました。(前田直人)